レビュ人

観た作品や読んだ作品の記録

本『北関東「移民」アンダーグラウンド ベトナム人不法滞在者たちの青春と犯罪 (文春e-book)』安田 峰俊 著 文藝春秋

AmazonAudibleで読了。 元々中国関係の取材をしていた著者の安田氏。 昨今、日本に来る出稼ぎ労働者(名前だけの技術実習生)の出身国が中国からベトナムになってきているという事でベトナム人コミュニティを自分の足で取材して生の声を聞いている。 多くの…

本『ウクライナ戦争と米中対立 帝国主義に逆襲される世界 (幻冬舎新書)』峯村 健司,小泉 悠, 鈴木 一人,村野 将,小野田 治,細谷 雄一 著 幻冬舎

AmazonAudibleで読了。 ロシアによるウクライナ戦争後に専門家が集まって対談したものを文字起こししたのが本書。 内容的にはそこまで目新しい情報は無く、各々それぞれの考えを披露している感じ。 結局2024年1月現在でもまだロシアはウクライナへの侵攻を続…

本『マネーロンダリング入門 国際金融詐欺からテロ資金まで』橘玲 著 幻冬舎

AmazonAudibleで読了。 マネーロンダリング指南本ではなく、マネーロンダリングはどんな事象なのかというのを解説した内容。 まぁ、関係あるのは富裕層とか反社みたいな人だな。 自分が一生関わる事が無い世界。 割引債というものがあるのを初めて知った。 j…

本『地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団 (講談社文庫)』森功 著 講談社

AmazonAudibleで読了。 積水ハウスかアパホテルか忘れたが、どちらかの事件で初めて知った地面師という輩の存在。 その地面師たちがこれまで起こしてきた事件を紹介している。 偽造書類は結構ミスがあったりして、詐欺発覚しそうな所も、早く取引を終わらせ…

本『中国、朝鮮、ベトナム、日本――極東アジアの地政学 (扶桑社BOOKS)』川島 博之 著 扶桑社

AmazonAudibleで読了。 主に中国の王朝や政治の歴史を解説。 毛沢東の文革が過去の中国の歴史で成功した手法を模倣しているとは初めて知った。 また清は漢民族が異民族に支配されていた時だから、アヘン戦争で戦ったイギリスにあまり悪い感情を持たなかった…

本『池上彰の世界の見方 東欧・旧ソ連の国々 ~ロシアに服属するか、敵となるか~』池上彰 著 小学館

AmazonAudibleで読了。 教室で学生に教える形式の池上彰お得意のパターン。 東欧や旧ソ連諸国の歴史的経緯を地政学的に解説している。 ソ連崩壊間際のクーデターについては初めて知った。 ja.wikipedia.org ウクライナ戦争への便乗に近い売れ筋本かな。 池上…

本『東南アジア式 「まあいっか」で楽に生きる本』野本 響子 著 文藝春秋

AmazonAudibleで読了。 自分もマレーシアと同じ東南アジアの隣の国タイに住んでいるのでこの本で言われてる事は納得できる。 こういう何でもきっちりしていない社会が合っている人もいるという事である。 それが万人に受け入れられるかは別で、観光で頻繁に…

本『なぜ日本人メジャーリーガーにはパ出身者が多いのか (宝島社新書)』お股ニキ(@omatacom) 著 宝島社

2019年に書かれた本。 まだ筒香や秋山、鈴木誠也、吉田、千賀、藤浪が渡米する前。 彼らがメジャーでどんな活躍をするかデータ的に解説しているが結構当たっていた。 筒香は懸念されていた速い球が打てなかったし、秋山は年齢と守備の衰えで活躍できなかった…

本『民族と文明で読み解く大アジア史 (講談社+α新書)』宇山卓栄 著 講談社

AmazonAudibleで読了。 アジア各国の成り立ちを大まかに解説。 特にタイに住んでいるので周辺国が興味深かった。 タイ文字はクメール文字を元にスコータイ王朝が作ったというのは初めて知った。 民族と文明で読み解く大アジア史 (講談社+α新書) 作者:宇山卓…

本『世界インフレの謎 (講談社現代新書)』渡辺努 著 講談社

AmazonAudibleで読了。 コロナ禍とその後の日本と世界において経済の状況を解説している。 コロナによって物流が制限されインフレ率が高くなると予想されたが、実際はそうならなかった。 コロナ感染者数が多くても少なくても国の経済インフレ率はあまり変わ…

本『映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~ (光文社新書)』稲田 豊史 著 光文社

AmazonAudibleで読了。 映画やドラマ作品を早送りや飛ばして観る人たちの言い分が多々出てくる。 自分は飛ばすと逆に気になってしまうので、できれば一瞬も飛ばしたく無い派である。 ただ、例外としてTVerが普及してからテレビ番組は結構飛ばすようになった…

本『イスラム教再考 18億人が信仰する世界宗教の実相 (扶桑社BOOKS新書)』飯山 陽 著 扶桑社

AmazonAudibleで読了。 なんだこの本は…というのが感想。 後半の大半が著者のイスラム観への様々な研究者からの批判への反論に費やしている。 この内容でAmazonのレビューにあまり批判的なものが無いのは疑問に感じた。 反論がメインとなっていて軸のイスラ…

本『[カラー版] 昆虫学者、奇跡の図鑑を作る: (幻冬舎新書)』丸山 宗利 著 幻冬舎

AmazonAudibleで読了。 学研で自分のこだわり図鑑(全ての虫を生きたまま撮った写真を使う)を作るのにどれだけの苦労と工夫をしたかを語った作成記録。 本書は参加してくれた協力者への謝辞の意味合いが強いなと感じた。 悪く言うとそこまで目新しい(興味…

本『世界の紛争地図 すごい読み方―――日本も対岸の火事ではすまない、一触即発の危機 (知的生きかた文庫)』ライフサイエンス 著 三笠書房

【Kindle Unlimited】で読了。 各紛争をざっくり数ページずつで紹介している。 深堀はされていないが、概要を掴んだり復習するには良かった。 日本が比較的平和なだけで世界は日常的に紛争や戦争が起きていると改めて再認識させられる。 最近はパレスチナと…

本『トラウマ日曜洋画劇場』皿井垂 著 彩図社

【Kindle Unlimited】で読了。 自分が子供の頃はまだテレビで映画や野球がよくやっていた。 今はどちらもほとんどやらなくなってしまったし、テレビもかなり衰退した。 そんなテレビでやっていた映画についての紹介。 著者が2世代くらい自分と違うので1970年…

本『射精道 (光文社新書)』今井 伸 著 光文社

AmazonAudibleで読了。 射精を男側の視点で泌尿器科医の医師の経験を踏まえて書かれている。 あまり日本ではオープンに語られない性についての正しい知識が知れる。 性についてのエンタメ作品は日本では数えきれないほど出てるけど、真面目に語ったこういう…

本『日本語の大疑問 眠れなくなるほど面白い ことばの世界 (幻冬舎新書)』国立国語研究所編 著 幻冬舎

AmazonAudibleで読了。 一人の著者じゃなく、疑問にそれぞれ別の研究者が答えるスタイルの本。 ちょっと浅すぎて面白くなかった。 日本語の大疑問 眠れなくなるほど面白い ことばの世界 (幻冬舎新書) 作者:国立国語研究所編 幻冬舎 Amazon

本『吃音の世界 (光文社新書)』菊池 良和 著 光文社

【Kindle Unlimited】で読了。 大人になってから特にネットで吃音という障害があるという事を知った。 今までの人生、人前で話すのが苦手だったのはこれだったのかと解した。 著者は自分の吃音を治すために自ら医者になって研究するという目標を立て、実行、…

本『山はおそろしい 必ず生きて帰る! 事故から学ぶ山岳遭難 (幻冬舎新書)』羽根田 治 著 幻冬舎

AmazonAudibleで読了。 自分が登山の事故、遭難に興味を持つようになったのは「トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか (ヤマケイ文庫)」を読んでから。 この本の内容に衝撃を受け、登山という趣味が怖くなった。 常に命の危険がある趣味として認識しないといけな…

本『熔ける 再び そして会社も失った (幻冬舎単行本)』井川意高 著 幻冬舎

AmazonAudibleで読了。 前作 から約9年、その後の作品。 刑務所生活、服役後の生活。 そしてまたカジノへ。 本人も言ってるし、診断も出ているが完全なるアルコール依存症とギャンブル依存症である。 子供の頃から何かにのめり込み易いと言っているが、この…

本『ロシア点描 まちかどから見るプーチン帝国の素顔』小泉 悠 著 PHP研究所

AmazonAudibleで読了。 著者は約2年ほどロシアに滞在していた経験があり、奥さんもロシア人でお子さんもロシアで生まれている。 ウクライナ戦争後はメディアに出ずっぱりだが、元々Twitterで有名だった。 ロシアに関して客観的な分析が出来ていて決して私情…

本『超現代語訳×最新歴史研究で学びなおす 面白すぎる!日本史の授業』河合敦,房野史典 著 あさ出版

AmazonAudibleで読了。 最新の日本史事情を現代的にカジュアルに知れた。 小学校でしっかり習った「士農工商」という身分制度が無かったということが一番衝撃だった。 面白すぎる!日本史の授業――超現代語訳×最新歴史研究で学びなおす 作者:河合敦,房野史典 …

本『プロ野球ビジネスのダイバーシティ戦略 改革は辺境から。地域化と多様化と独立リーグと』小林 至 著 武藤 泰明 監 PHP研究所

【Kindle Unlimited】で読了。 プロ野球界を学術的に研究した論文作品。 ドラフトの歴史、出身母体の変遷、日米独立リーグの歴史を論じている。 著者は東大出身プロ野球野球選手であり、ソフトバンクホークスの取締役も務めていたという。 ソフトバンクホー…

本『野球データ革命』森本崚太 著 竹書房

【Kindle Unlimited】で読了。 バウアーが日本に来る前に書かれているが、当たり前のようにバウアー選手のデータがちょくちょく出てくるので改めてすごい選手だなと。 ただ、内容的には目新しいものは無かった感じ。 それよりも合間に挟まれていた平良と秋山…

本『読書力』齋藤 孝 著 岩波書店

AmazonAudibleで読了。 読書の技術を紹介するのではなく、読書の意義やメリット、どんな本を読むと良いかが述べられている。 特に後半は紹介本が多くて中身があまりない感じがした。 読書力 (岩波新書) 作者:齋藤 孝 岩波書店 Amazon

本『経理以外の人のための 日本一やさしくて使える会計の本 (ディスカヴァー携書)』久保憂希也 著 ディスカヴァー・トゥエンティワン

【Kindle Unlimited】で読了。 会計についてとてもわかりやすく学べた。 タイトルに偽りなし。 ちょっと痛い平社員とその上司、経理の3人が会話形式で実際に近いシチュエーションを模して説明している。 あとがきに著者の父親が自殺したというエピソードが明…

本『殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件―(新潮文庫)』清水 潔 著 新潮社

AmazonAudibleで読了。 この記者の執念がすごかった。 警察が勝手にストーリーを作って連続殺人犯に仕立て上げた容疑者。 その容疑者の供述や背景に疑問を持って、緻密に当時の証言者や現場の取材。 お金になるかわからないのに真実を求める記者根性を感じた…

本『羽生善治論 「天才」とは何か (角川oneテーマ21)』加藤 一二三 著 KADOKAWA

AmazonAudibleで読了。 加藤一二三棋士こと、ひふみんが書いた新書。 読み始めるまで知らなかった。 内容は彼の今まで指してきた将棋の対戦相手の思い出がメイン。 自分の事を天才とは呼ばないが自慢はするのである。 つまらなかった。 羽生善治論 「天才」…

本『バッタを倒しにアフリカへ』前野 ウルド 浩太郎 著 光文社新書

AmazonAudibleで読了。 学問の本というよりはアフリカでバッタを研究するにあたってどれだけ大変かという異文化体験がメインの日記。 あとがきでも言っていたが、論文発表前に書いた本の為内容が明かせなかったとの事。 論文発表後にその内容を踏まえた本を…

本『求刑死刑 タイ・重罪犯専用刑務所から生還した男』竹澤恒男 著 彩図社

【Kindle Unlimited】で読了。 タイの無料情報誌「DACO」で連載していた獄中記をまとめたもの。 私はDACOが無料の時代に自宅まで送付してもらっていたのでいつも読んでいた。 連載されていたものをまとめてるからなのか、同じ説明の繰り返しや時期背景の前後…