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映画『ジャンゴ 繋がれざる者』DJANGO UNCHAINED 【評価】A ジェイミー・フォックス

(2012) 165min 071113

タランティーノ映画が元々好きなので過大評価になってしまうかもしれないが、とても面白かった。

西部開拓時代の奴隷制度に生きる黒人を主人公に、脇役を固め痛快な復讐劇となっていた。

レザボア・ドッグスを彷彿させる皆殺し場面もあり、タランティーノ自信の演技によるダイナマイト爆死も素晴らしい(笑)。

サミュエル・ジャクソンの黒人執事像は見てるこっちも憎悪したくなるほどの演技でその最期の派手さが際立つものだった。

ドクターの死はあっけなさすぎると感じたがどうだろう。憎む相手を倒してそれで満足だったのだろうか。

あれほどの腕と技術を持つ彼ならその後の銃撃戦も勝ち抜けたと思うけどな。

悪役ディカプリオも見事だった。騙されたと気付き罠に嵌めた賞金稼ぎ2人を責めるシーンでテーブルを叩いた時、本当に怪我をしたと聞いていたが思っていたよりかなり多い血量だな。その後、血をブルームヒルダの顔に塗りたくるがあれも本人の血なのだろうか(と思ったが本物らしい)?怪我した後に持ったペンも血に染まるっていうのはなかなか普通の映画じゃ無いし本当に迫真の演技。

白熱のシーンでは、撮影中にグラスで手を切るというハプニングも発生。「最初は“痛い”って思って、次に“このシーンが使われたら最高だな”と思った」と役者根性を見せたディカプリオは、「目の前のテーブルの半分が血で染められ、カメラに映っていないところでジェイミー(・フォックス、ジャンゴ役)が唖然としていたのを覚えている。カメラをのぞいていたクエンティンも、何度もこちらをチラチラと見ていたよ」と撮影を振り返り、「けがによって作品に新たな要素を加えることができたから、痛かったけどハッピーなアクシデントだった」と笑った。 http://www.mtvjapan.com/news/cinema/22271 「テーブルをドン!ドン!と叩くシーンがあるんだけど、グラスの上に手が行ってしまって、グラスの柄が手のひらに刺さってしまったんだ。まず“痛い!”、次に“このシーンが使われたら最高!”と思ったね(笑)。実際、そのシーンは使われて、僕の血を頬に塗りたくったりできていいシーンになったよ」と役者魂を見せたエピソードを披露した。 http://web.1week.cc/entertainment/cinema/2013/03/02/45795/

また他にも、ブルームヒルダの嘘を見破られそうになるシーンの演技は最高だった。顔を歪め唇を震わせながら絞りだす声。これぞ役者だな。

アカデミー賞助演男優賞をドクターことクリストフ・ヴァルツが獲ったのも納得。なんて言ったって主演のジャンゴよりも目立ってたからな(死ぬまで)。ちなみにこの映画でジャンゴのスペルはDJANGOって書くことを知った。

タランティーノはまだまだ衰えないね。これからもどんどん作品作って欲しい。

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