本『本は10冊同時に読め!―本を読まない人はサルである!生き方に差がつく「超並列」読書術』成毛 眞 著 三笠書房
以前読んだ「レバレッジ・リーディング」とは正反対の内容。
既存のいわゆる情弱メディアに批判的なので、合わない人は全く合わないと思う。
その部分を引用すると、
「最近読んだ本はハリポタ、セカチュー」という人は、救いようのない低俗な人 ビジネスハウツー書ばかり読む人も、私から見れば信じられない人種 三国志ファン、古代歴史ファンは中国の本質を理解することはできない どうでもいい話をダラダラずっと続けていられる人は、頭の切り替えができない人 本を読んでいない人間の話題は、スポーツの話、テレビの話、飲み屋の話、女性の話、金儲けの話が中心 上司との付き合い方や時間術、整理術などに関する本は、会社に上手に仕えるための方法論 成功者たちの話を聞いても、たいして得るものはない 生活情報や芸能人の情報で頭でっかちになっている人種 月に数冊ベストセラーを読む、というパターンがいちばん質が悪い 手帳にびっしりとスケジュールを書き込んでいる人は「なんだかなあ」な人 「〇〇ができる方法」「〇〇力」のようなタイトルの本が(本棚に)並んでいたら、「私はおバカです」といっているようなもの 本を読むときに3色ボールペンを使うなど言語道断 『ズッコケ三人組』シリーズを読んでいたら、地頭はますます悪くなる 新聞3大紙を読む人は、いったいどこを読むのだろうか ほとんどの文学作品は読む価値はないと思っている
このようにズバズバと庶民になる原因を斬っていく。
本題の10冊を同時に読む理屈として、約10冊の内のつねにいずれかの本がクライマックスを迎えているようにすれば、読書習慣が途切れることは無いという主張は、筋が通ると思った。
驚いたがなるほどなーと思ったのは、著者の成毛さんは通勤にタクシーを使っていると言う事。 本の時間を確保するため、乗り換え等のある電車では無く金をかけてタクシーを利用する。質の高い時間をお金で買うという発想が庶民とは違うんだという強烈な印象だった。
この本は、2008年発行だがこの時点で翻訳ものの訳が酷いという話題が出ている。
2012年現在もコンピュータの翻訳ソフトでも使ったような、直訳しただけの文章が話題に挙がるので悲しくなる。 原因はやはり昔に比べて薄利多売で出版数は多くなったものの編集者の数がほとんど変わっていないので質より量になってしまっているんだろうな。
超訳?で話題の『アインシュタイン その生涯と宇宙 下巻』誤訳騒動についてのまとめ
最後に、本を読んでいない人が上にいけないというのは、強く同意する。 自分もこれから続けて本を読んでいこうと改めて思った。