この本を書いた彼女が死ぬという出来事が無ければ手に取る事は一生なかったかもしれない一冊。
死というものがトリガーとなってその作品に興味を持つというのが昨今自分の中で多くなっている。
公式には死因が事故という発表になってはいるが、何度もブログや著書の中で自殺願望があったと書いているので否定する方が難しいだろう。
私自身が、自分が女であることを負い目に感じ、女であることを悔やんで、恨んで、女じゃなければよかったのにと思い続ける限り、それは絶対に誰かに攻撃されるのだと思いました。
私の女としての強烈なコンプレックスは、男目線を内面化しなければ生まれ得ないものだったと思います。男目線で自分を鑑定し、あまりにも理想の女とかけ離れているので否定するということの積み重ねで、私は女としての自分に自信が持てなくなりました。
などなど、幼少期から容姿や自分が女であることに強烈なコンプレックスを抱いていたとの事。
ここまで明け透けに自分の弱みを書けることがすごいと思ったし、逆にその告白のせいで苦しむ事もあったと思う。
繊細であり、表現者でもあった彼女の人生というものを少し考えさせられた。