はじめにとあとがき以外、全編を通して原発に従事していて被災した若者達のインタビューで構成されている。
そのため、生の言葉というのはよくわかるが彼らが噂話や伝聞が行動規範になっている事がわかってしまい残念な気持ちになった。
少し調べればデマや間違った情報という事だということがわかるのに、それが先輩やお世話になっている人からの情報だと無批判的に受け入れる。
正に情報弱者の典型的な例である。
生の言葉を伝えるという点については成功しているが、それが正しいかどうかを一切精査していないので誤解を生むものでもある。
価値を見出しにくい一冊だ。