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映画『嫌われ松子の一生』【評価】E 中谷美紀

映画『嫌われ松子の一生』 (2006) 130min 【評価】E 041010

この映画を観て感じたのは、自分にはこんな事ができるんだぞ という脚本家や作家の力を過信した結果できた映画だなと感じた。 全体的に一貫性が無いとでも言うか、この場面の意味は何なのか と考えさせられるものもあった。 現在と過去のストーリーが交錯する展開。 主人公の松子という女性の一生を様々なストーリーで見せるが なんだかよくわからない。 無駄に強い色彩調、そして所々に入るミュージカル風ソング。 自分には、これらが必要だとは微塵とも感じなかった。 そして、お笑い芸人の過剰な投入。 それぞれテレビのイメージが強いので、一瞬出てくるとこの人 こんな役やってるんだーと観ている人が映画の世界から離れてしまうので 自分としては、お笑い芸人の過度な起用は良く思わない。 起用すると、話題になるという効果もあるが、映画としてはバツ もちろんお笑い芸人で役者をやるのがいけないという訳では無い。 ラストも全く納得がいかない終わり方。 それが、松子の一生を現わしているのかもしれないが… 良かった所は、黒沢あすかの女社長はドスが利いていてとても良かった。 それぐらい。

嫌われ松子の一生 通常版 [DVD]