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映画『黒帯 KURO-OBI』【評価】B 八木明人

映画『黒帯 KURO-OBI』(2006) 95min 【評価】B 070112

ストーリーは簡単に説明すると、日本の昭和初期を舞台とした空手映画で権力欲に溺れた一人と師範の「空手に先手なし」という教えを守る一人がヤクザと憲兵隊を巻き込みながら最後に対決するという陳腐なもの。 こんな感じでストーリーは全く評価できない。

だがしかし、試合や決闘などのアクションシーンは本物の空手家が演じているということでとても実践的に感じた。 CGや早回しを使ってごまかすようなアクションとは違った迫力。 特にラストの決闘シーンは、泥にまみれ息をあげながら力をふりしぼって戦う姿を表現していて素直に良かった。 自分も大学の4年間少林寺拳法をやっていて、本気で戦うとキレイな戦いなんて全く出来ない事を何回か経験したのでこの表現はとても共感できた。  一つ気になったのはそのシーンをモノクロにしたのは狙い過ぎかなぁ。 モノクロからカラーに変わった瞬間に赤い花が見えるという演出をしたかったと思うのだが、黒澤映画の二番煎じにしか感じられない。 そこはカラーでも良かったのではなかろうか。

あと、オードリーのオールナイトニッポンでおなじみのビトタケシが組員役で出演。

黒帯 KURO-OBI 通常版 [DVD]