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マンガ『カルト村で生まれました。』高田かや 著 文藝春秋

非常に著者の境遇が可哀想になる話だった。

両親がカルトの村人だったので生まれてからずっとカルトの施設で暮らす。

その両親とも離れて暮らすという摩訶不思議な世界。

食事は一日2食で育ち盛りの子供に充分な栄養を与えておらず、アメリカだったら即逮捕されて施設解体になっているだろう。

「八日目の蝉」や「ノルウェイの森」にもモデルとして出てくるヤマギシ会、その実情が興味深くあり哀しかった。

カルト村で生まれました。 (文春e-book)