本『完本 エヴァンゲリオン解読』北村 正裕著 静山社文庫
私は、劇場で「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」を観てエヴァファンになっただいぶ後発組である。 そんな自分の中にあった多くの疑問をこの著者は解決に導いてくれた。
【印象に残った項】 ・ゼーレとゲンドウの補完計画の違い ・パーソナルパターンとは ・シンジがアスカの首を絞めた理由 ・使徒とは何か
本書全体は、大瀧啓祐氏の「エヴァンゲリオンの夢―使徒進化論の幻影」に対しての反論で進む形を取っている。 一つ一つ、大瀧氏の矛盾を突いているがその根拠を示しているので納得できるものだった。
単行本(ハードカバー)で出され→改定→さらに改定(本書) と著者のエヴァにかける熱意が伝わる。 それぞれのあとがきが載っているので、新しい発見が毎回あることがわかる。 エヴァ解説本の一つとして合格だと思う。
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