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本『なぜ働いていると本が読めなくなるのか(集英社新書)』三宅 香帆 著 集英社

AmazonAudibleで読了。

読書習慣が日本人に芽生え始めたのは、図書館という施設が出来始めた明治時代だと言う。

それまでは声に出して読む朗読が主で黙読する人はほとんどいなかったらしい。

そもそも何か本を読むという行動を取る事ができる時点で、学習意欲(娯楽欲)がある人である。

この本では雑誌も読書という認識のようだが、その認識は自分に無いもので受け入れ難かった。

総じて日本人の読書歴史を適宜参考文献と共に紹介した感じの内容。

タイトルのなぜ?という問いに対しての明確な答えでは無かったかな。

「日本人読書習慣の歴史」→「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」

こうキャッチ―に読ませる動機付けタイトルの大勝利だと思う。

 

ちなみに正確なデータでは無いが、自分の感覚として本を読んでいるのは全体の2割くらいの人でその内の数%の人がすごい多読しているような気がしている。

若者で月1冊本を読めている(読む)人がどれくらいいるか…

なぜ働いていると本が読めなくなるのか (集英社新書)