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マンガ『いぬやしき 1-10』奥浩哉 著 講談社

GANTZ』の理不尽に人が死ぬという系譜を引き継ぎ、そこに人助けの要素を入れた作品。

世間では虐げられている弱い男が最強の力を手に入れたらどうなるかという、誰もが一度はしたことのあるような妄想を具現化している。

時事的要素も取り入れ、Twitterや2ch等のネット民、ミヤネ屋、トランプなど現実に即した展開となっている。

最後は殺人鬼も改心し、全人類を救うリアル「アルマゲドン」状態(このエンディングちょっと安易かな)。

比較的台詞が少なく、絵の力とストーリーで次へ次へと読み手にページを捲らせている。

良くも悪くも奥ワールドである。

いぬやしき(1) (イブニングコミックス)