本『巨大仏!!』中野 俊成著 河出書房新社
放送作家が出した写真集だというのは、あとがきを読んだ時に知った。
写真はほとんどプロの写真と遜色ないレベル。写真に添えられた一言キャプションも端的に言い得て妙だった。特に普段は気に留めないアングルから撮るという構図を工夫しているのが伝わってきた。
大仏といえば今までの人生で、奈良、鎌倉の大仏、大船観音、タイにある大仏くらいしか見たことなかったので 日本にもこんな数の巨大な大仏があったのかと驚いた。巨大仏愛好家もいるとか…
ワットポーとアユタヤーで涅槃仏自体は見たことがあったが、涅槃仏が日本にあるというのも興味深い。
それにもまして興味深かったのは、山の傾斜に寄りかかる格好で鎮座している「日輪寺おびんずる様」。 これは初見のインパクト大なのは間違いない。言うなれば逆ゼログラビティ(笑)。
いつか実際に訪れて日本にあるマイナー巨大仏、その異様な雰囲気を体験してみたいものである。